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祝・メジャー?「部分TS」の怪

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今年、芥川賞を受賞した又吉直樹さんの『火花』が、すでに200万部以上を売ったそうです...


本が売れないと言われるこの時代で、200万部とは。10万でも凄いのに!まさにケタ違いの部数です。
これだけ話題になっているので、とうとう私も手に取って読んでみましたよ~。
率直な感想を申し上げますと‥‥


なかなか、よかった!


いや、個人的には“だいぶ”良かったかもしれません。
‥ほら「著者の本業が芸人だから」とか、色眼鏡な目で見られ、賞を取ってからもあまり肯定的な意見は訊かなかったので、若干ハードルを下げていたことを差し引いても、十分、私の読書欲は満たされましたね。

『火花』を巷でいう“純文学”と呼べるのかは、少し微妙なところですが、裏返せばそれほど難解な語句や表現の仕方もなかったりで、本当にサクッ読めちゃうし。万人ウケするということにおいては、その点も功を奏したのではないでしょうか。



火花


同じ芥川賞を受賞なら、比較的最近のものでいうと西村賢太氏の『苦役列車』は読みました。風俗発言で一躍時の人となったw
『火花』も決して明るい作風ではないのですが、西村氏のに比べると、まだ「希望」が感じられるというか‥。あちらは何か、終始“鬱っぽい”感じでしたから(苦笑)

又吉さんが描いた主人公・徳永という青年には、前向きな姿勢・ポジティブな思考が見られます。それでも苦役列車の貫太よりかは‥くらいの程度なのですがw
ただ、どちらの作品も暗めだったのはたしかで(且つやや下品)、こういった作風がもし仮に、芥川賞にノミネートされやすいのだとしたら‥‥自分もトライしてみようかな。これまでほんっっとに、ダークな恋愛しかしてきていないからさ^^;


徳永は本当にもう、リアルの“又吉さんそのもの”って感じの印象で、彼が師匠と慕う神谷という登場人物が、なぜか不思議と、自分は小籔千豊さんを連想させました。
作中の神谷が関西弁で芸人だったということもあるのですが、テイストが非常に“小籔チック”なんです。この辺は読んでみないと伝わってこないと思いますが、まぁ小籔(笑)。‥たぶん、モデルとなった方が、他にいらしたんでしょうけどね。


ここでの通称「小籔」が章の最後‥‥誰もが仰天する、奇妙な行動を起こします。
オチにも当たるこの箇所を、読んでいない人のために本当は言うべきではないのですが‥‥すみません、書かせてください!なぜならそれこそが、当ブログの趣旨にも相応しいと思える?行動だったからです。


な、なんと!

小籔が笑いを獲るためだけに、「乳」つけます。しかも、美巨乳(爆)
リアルにですよ。考えられます?性転換したわけでなく、ただ“胸だけ”を女性のように、体内にシリコンを入れて、膨らませたのです。

想像してみてください。胸部以外は、おそらく小籔風な、フツーなおっさんなんですよ。
‥これは、いくらなんでも「リスクあり」 でしょう。ねぇ?同業者の皆さんw

芸のためとはいえ、壇上で“生乳”を披露するわけにもいかないだろうし、「何も手術をしてまで」正直そう思ってしまいます。‥惜しいなぁ。発想自体はホントに好きなんだけど、彼はシリコンパッドという、優れた代物の存在は知らなかったのでしょうか(笑)


‥そんなわけで、また別の角度から『火花』を愉しむこともできた“オッパイ星人”が、ここにいたのだとさww


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