実際にあった！昭和のＴＳ売春？

今月リリースされるＴＳＦに「ニューハーフ」の嬢が出演するという話は前回しましたが‥‥この方ですか。






これはワカラナイ！事前に何も知らされていなければ、もう女性としか思えないくらいの容貌‥。さすがですね。新作への機運も高まります。
ニューハーフといえば、今年に入ってから読んだ本、石井光太著【浮浪児1945】の中にあったもので、少し気になっていた記述がありました。

戦後まもなく、東京上野の森には曰く「オカマ」が群れをなして住み着いていたらしく、日が暮れると“カノジョ”らは売春をして小銭を稼いでいたようです。
それも、男性としてではなく歴とした女性として。では、以下一部引用。


『相手は普通の女だと思ってゐる。むしろ立派な女だと信じ切つてゐる。それ程彼等の動作挙動は寸分の隙もない。
歩き方も声の出し方も、すべて歌舞伎の舞台でみる女性である。まして上野は薄暗い、相手は全然疑念を持たぬ。
そして、翌る朝になっても、知らないで居る者が大部分なのだ。それ程、彼等の方法は巧妙を極めてゐる』 ※第2章 弱肉強食より


彼等がいかに「完璧」な女装、振る舞いをしていたかが伝わってきます。
なるほど、“薄暗さ”を利用していたとは現代のやり方にも通ずるものが（笑）
それと、当時の方たちが一体どのように「ＴＳ」していたのか、件の文章で見えてきた気がします。

『歌舞伎の舞台でみる女性』 のように‥ですか。
たしかに、言われてみると、梅沢Ｆ美男さんだって着物を着てメイクをすれば、それなりに女性に見えてしまいますｗ
声の出し方まで変幻自在とは誠にアッパレなのですが、それよりも、もっと大事で肝心な事柄が‥‥。

どのようなサービスを行っていた、とかの詳細は書かれていませんでしたけれど、でも服を脱げば、さすがに客も気づくと思うんですね。
胸もなければ、アソコだって、ちゃんと付いてるわけですから（ねぇ芹那さん？ｗ）　
‥にも拘わらず、翌朝になっても相手を男だと気づかなかったのは、なかにはこういった「裏技」を駆使する強者までいたそうで‥‥


『性行為に関しては、指で性器の形をつくってそこに挿入させるという芸当があり、上手な者がすると客もまったく気がつかなかったという』 ※同上


指で性器の形をつくってそこに‥そ、挿入？！

そういう“プレイ”ならまだしも、指を（女性の）性器に見立てて‥なんてことが実際に可能なのでしょうか。客にも気づかれずに、こっそりと！
‥かつて生息していたとされる上野の女装士さんたち、もうどんだけって感じです。
ソコまでされたら、たしかに“立派な女”だと信じ切ってしまうかもしれない。朝になって少しばかり、隣の女が青髭を蓄えていたとしても----


《関連》
■浮浪児1945‐: 戦争が生んだ子供たち (新潮文庫)