Quantcast
Channel: T‐STYLE
Viewing all articles
Browse latest Browse all 589

女になりたい‥作家?

$
0
0
先日こんな書物と出合いました。




私は女になりたい


私は女になりたい


実にストレートなこのタイトルが気になって、なにげなく手に取ってみました。最初は期待してなかったんですよね。
ほら、女性でも【○○な女になりたい】ですとか、願望込みのそういった本がたくさん店頭に並んでるじゃないですか。
書いてる人も「林望」さんでしたし。あとで判ったことなんだけれども、この方‥オジサンだったんですよ(執筆時すでに)。


驚きました...

作家でもあるオジサンが、まさに私たちが常日頃から抱いているような視点で、フツーに「女になりたい」と、本の中で痛快に云ってるんですね。

読者は私たちみたいな嗜好者ばかりではないので、「オカマ趣味などでは決してない」といった説明も、しっかり冒頭でしておいて。


オトコは臭い生き物だ、不潔な生き物だ、散々罵ったあと、その点はオンナは‥‥と、女のよさと女体へのあこがれを華麗に説き、さらには「女の体になってセックスをしてみたい」とまで、力強く描かれています。

‥これほどまでにハッキリとTS願望をあからさまにしている、著名な作家をみたのは初でした。
恥じらいなんか微塵も感じさせず、あまりに堂々とした綴りっぷりに、軽く感動を覚えたのと、幾ばくかの自信も持てましたよね。

『なんだ!オレだけじゃなかったんだ!!』 ってw


終わり頃にもなると美女になってHをしまくるんだとか、快美を味わってみたいですとか、徐々にヒートアップ。
だけど解かる人にはもうたまらん状態!おもえば小説以外の“文章”で興奮させられたのは、初めての体験だったかもしれまへん。


あ、念のために...

こちらの本は著者が女体へのあこがれや男女のチガイといったものを全体のテーマとして掲げた「エッセー集」です。
その一篇に【私は女になりたい】という、本のタイトルと同名の作品が掲載されています。
なので、すべてがそういった“女になりたい”関連の話ではございませんので、お見知りおきを。


でも自分これを読みながら思ったんですけど、林望さんが監督を務められたら、きっといい作品を撮るでしょうね。
「我々寄りの人間」でいるのは、まず違いありませんから^^;


ブログランキング・にほんブログ村へ

Viewing all articles
Browse latest Browse all 589

Trending Articles